苦い記憶
今日は演奏にまつわる苦い記憶を話そうと思います。
昨日のブログで誰でもミスをするという話題で書いたかと思いますが、今回のはでっかいミスであわや大惨事!!という話です。
もう10年以上前の話です。
その当時僕は高級レストランで週に2回演奏する仕事をしていました。歌の伴奏です。ギター教室でももちろん教えてましたがこの時代は演奏の仕事も今よりも多かったように思います。
高級レストランはちょっと変わった作りになっていて、もう今はないので書いてしまっても問題ないかと思いますが名古屋市高岳付近にありました。
ハマーとかどでかい車でお客さんが乗り付けて、中に入るとフロアーが鉄板焼きと寿司のカウンターとフレンチを楽しめるラウンジなどが分かれていました。結構最初は羽振りもよく、僕が最初に行ったときなどまかないで好きなお寿司を注文して良かったり、「今日オーナーが来る予定だったけど来なかったので、オーナーが食べる予定だったお肉食べますか?」といっておそらく普通に食べたらウン万払わなくてはいけない料理を食べさしてもらったりしました。
そんなお店でしたので来るお客さんも芸能人やプロ野球選手(名古屋なので中日の選手ですね・・・と言ってもVIPルームに入ってしまうので演奏を聞いてもらうことはありませんでしたが・・・)、社長さんだらけといった具合でした。
そうそう苦い思い出でした・・・このままだと良い思い出になってしまう(汗)・・・
ある日のこと、その日は比較的お客さんも多くいつもよりも気合を入れて演奏をしていました。
客単価が高いとギャラもそれなりに良くて、意外にお客さんもきちんと聞くお客さんが多かったのでミスが許されない現場だったのですがなんの曲かは忘れてしまいましたがおそらくオールディーズ系のポップスだったと思います、始まった瞬間に気づいたんです。
「譜面が見開きなのに片開きになっている・・・・」
これがトリオくらいならなんとかなるのですがあいにくギターと歌のデュオです。しかもボーカルは斜め前にいるので僕の状態には全く気づいてません。
曲が中盤に差し掛かる前に片開きを手を伸ばして両開きにしなくてはいけません。
でももし運悪く譜面を開こうと焦って手から滑り落ちて床に落としでもしたらジエンドです。おそらく突然伴奏がなくなってボーカルも固まり、再起不能な状況になること間違いなしです。
しかも伴奏は僕一人なので「僕が譜面を直す=音楽がストップする」ことを意味しています。
滴り落ちる汗。どうしようどうしよう・・・・どんどん演奏は進みます。演奏しながら考えるので演奏にも集中できません・・・・仕方ない・・・途中にブレイクを作ってその1秒位の間になんとかごまかそう・・・
・・・結果的にはまぁなんとかごまかせましたが嫌な瞬間でした。
そういう事を繰り返して人は大きくなるのだと思いますがあまりもう経験はしたくないですね・・・
この話をしていたらホストクラブの話を思う出しましたがそれはまた明日書くことにします。
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